第2回臨時総会実施(2019年度)

2019年11月26日火曜日

2019年11月26日に第2回臨時総会が実施されました。報告された資料の一部です。


学校教育の民間への業務委託について(モデルケースの模索/9時~16時・部活動・放課後等)


○背景
1.教育採用試験倍率の低下

2.外国人の増加
3.学校教育を取り巻く環境

○想定されている自治体
・宮城県仙台市
・福岡県福岡市
・愛知県名古屋市
・広島県広島市
・岡山県岡山市
・福島県いわき市
・北海道室蘭市

○官民連携が行われている事例
A.スイミングスクール
B.学習塾
C.ピアノ教室
D.語学教室(英会話)
E.スポーツ
F.部活動

A.スイミングスクール
A-1.千葉県佐倉市
学校のプールを撤廃して、水泳の授業を市内のスイミングスクールで行う。
学校の教師に加え、スクールのインストラクターも水泳の指導に当たるため、泳力がついたと児童や保護者に好評だという。保護者からは予定が天候に左右されないことや盗撮などの心配がないこと、学校関係者からは安全管理面での教員の負担が軽減されること、水温や水質、衛生管理などの面で安定した環境で授業ができることから、ぞれぞれ満足度も高い。
スクール側にも、利用客が少ない平日昼の時間帯にサービスを提供できるという利点がある。
民間のプールで小学校の授業を実施。施設の維持管理コスト削減だけでなく、プロの指導で泳力がつくと好評だ。

A-2.神奈川県川崎市
神奈川県川崎市教育委員会は「子どもの泳力向上プロジェクト」を立ち上げ、数年前から地域のスイミングスクールと連携して、プールが苦手な児重を対象に水泳教室を開催している。
同委員会はあらかじめ子供たちの水泳授業ができるスイミングクラブを募集し、開催日時・申し込み締切日を決める,と同教委サイトにそれらが表示される。子供達はスイミングクラプーケ所(2コマ)を選んでスイミングクラプに直接中し込むという方法、参加費は教育委員会負担。
一つの学校を一つのスイミングクラブが独占,せず、子ども達が通いやすいスイミングクラプを選べるので、受入れ人数次第で売上が大きく変わる。

A-3.三重県松阪市
三重県松阪市の小学校水泳授業がベスパSS松阪で始まった。松阪市がモデルケースとして入札で業者を選定。委託内容は施設利用とインストラクターによる指導補助、児重の送迎で、児童182人の受託費用は約90万円。
ベスパSS松阪支配人「民問のスイミングクラプが水泳授業を受けられれば、スクールパスで時間通りに送迎ができ、天候に左右されずにスケジュール通りに授業が進み、しかも安全・安心が担保できる。水遊びの出来ない子・額つけのできる子・浮くことができる子・バタ足ができる子・クロールができる子にグループ分けをして、それぞれ指導内容を考え。このレベル別指導内容を標準化することが急務。」

A-4.愛知県豊橋市
豊橋市は、2019年、民間の屋内プールを活用した水泳授業を市立鷹丘小学校で試験的に始めた。児重の泳力向上やプールの老朽化などへの対応として、人口減少時代の学校プを検討する中、メリット、デメリットを洗い出し、民間プール活用の可能性を操る。
試行しているのは鷹丘小5年生(137人)の授業で、6初旬から来月まで4日間実施する。同小近くのグランドパシフィックスポーツ倶楽部を使用。事業費は82万8000円。
授業は全4クラスが2クラスずつに分かれ、民間インストラクターと教員が協力して行う。25メートル泳げない児童にはインストラクターが指導。他の児童は、泳力に合わせてインストラクターと教員が教えている。民間の屋内プールを使った水泳授業について、市教委は、 天候に左右されずにできるほか、専門性の高い指導で児童の泳力向上につながるなどの効果を期待する。学校から移動する際の時間や安全性、インストラクターと教員の役割分担などがデメリットという。
県内では名古屋市が民間プールを活用していて、大府市も6月から使っている。

B.学習塾
厚生労働省 生活困窮者自立支援制度を活用した自治体の子どもの学習支援事業の実施状況によると昨年度実績で、551の地方自治体が民間事業者を活用している。
そのうち個人・企業の学習塾は99、その他の多くは特定非営利認定法人、社会福祉協議会であり、少数ながら社団・財団法人や大学等もある。
そのほとんどは放課後における学習支援である。現在のところ学校の正規授業における学習塾の活用は見当たらない。
学習塾99のうち約半数の47件は株式会社トライ。
宮城県塩竃市、福島県郡山市、東京都江東区、千葉県柏市、埼玉県加須市、福井県小浜市、静岡県沼津市、大阪府高槻市、奈良県奈良市、香川県善通寺市、福岡県筑後市ほか多数
経済的な理由で学習する場の確保が困難な世帯の児童・生徒が対象です。基礎学力の定着・社会性・将来の進路選択の幅を広げられるよう学習をサポート。
北海道南幌町では、児童生徒の基礎学力と学習意欲の向上、家庭学習の定着を図るため、民間学習塾と連携し公設学習塾『なんぽろ塾』を開設。(委託先は株式会社トライ)
小学生は13時20分からのコマもあるが、全て学校終了後に実施。

C.ピアノ教室
C-1.埼玉県草加市
教育委員会と連携して学校クラスコンサートを行っている。
2006年~2011年:ピティナ本部事務局が開催資金を負担し、埼玉県草加市内の小学校で年に数校ずつ開催。
2013年度~2018年:実績が評価され、草加市教育委員会が1校あたり3万円の開催資金を毎年予算化。これまでに草加市内全小学校での開催を実現している。
<目的>
普段音楽専科の教員が常駐していない・ピアノ伴奏をできる教員がいない学校を中心に、児童に「生の音楽体験」を届ける。
<内容>
プロのピアニストを中心とした音楽の専門家を学校の音楽の授業に派遣し、1クラス単位でコンサートを開催する。合唱や合奏で児童と演奏家が共演することができるほか、教科書に取り上げられる楽曲をプロの演奏で間近に見聴きし、楽器の構造や作曲家の歴史等を体験的に学ぶことができるプログラム。

D.語学教室(英会話)
D-1.川崎市 小学校外国語(英語)教育 休日利用 英語力向上研修
イーオンの取り組み…10月12日、川崎市総合教育センターにて「小学校外国語(英語)休日利用 英語力向上研修」が行われ、イーオン学校教育課の窪田遼先生が登壇。英語をより多く使って授業を進めていただけるよう、下記4つのテーマについて講座を実施した。
1.「クラスルームイングリッシュ」
2.「“Small Talk”の指導に向けて」 
3.「ALTとのコミュニケーション」
4.「教師の英語力UPトレーニング」
研修初参加の方、英語に自信がない、外国語の授業が不安という先生方もいたものの、「楽しく学べました!」「分かりやすくてとても良かったです!」と皆様笑顔で研修を終えられた。

D-2.川崎市総合教育センターでの中核教員研修を担当
イーオンの取り組み…7月23日、神奈川県川崎市総合教育センターにて「小学校外国語(英語)教育中核教員研修」が行われ、イーオン学校教育課の日本人教師2名、外国人教師2名が研修講師として登壇。
約140名の先生方が、終日、同市小学校英語教育推進リーダーによる研修、及び、イーオンの研修を受け、二学期の授業に備えた。

E.スポーツ

E-1.剣道 
大阪府 中学校における武道必修化に伴う外部指導者養成講習会開催
全日本剣道連盟の要請に基づき、大阪府剣道連盟が主管して、各中学校における武道必修化に伴う外部指導者(「剣道授業協力者」)養成講習会を実施。この講習会は、中学校における武道必修化に伴い、各中学校において剣道を選択し、外部指導者を必要とする場合、中学校からの派遣要請に対応できるようにするための制度で、全日本剣道連盟が文部科学省からの委託を受け、各都道府県剣道連盟が主管して実施。
修了者は、「剣道授業協力者」として全剣連に報告し、データベース化され、氏名等は、剣道授業実施の必要に応じて公表される。
対象者は、中学校での平日の授業実施時間に対応可能な方で以下のいずれか
(ア)警察官、学校教職員の退職者
(イ)社会体育指導者資格取得者
(ウ)その他剣道連盟会員で3段以上の希望者

F.部活動
F-1.愛知県名古屋市
名古屋市は、公立小学校で長く行われてきた部活動は教員の働き方の見直しや課題解決のため、2021年3月末で廃止が決定。モデル事業としてはじめて民間委託することになり、3校の部活動運営をリーフラス株式会社が受託。
期間:2019年9月~2020年2月末
対象校:稲葉地小(中村区)、白鳥小(熱田区)、苗代小(守山区)
部活動:サッカー部・バスケットボール部・音楽部
頻度:週3日(火・水・金)、1回90分

F-2.東京都杉並区
東京都は、部活動の民間委託モデル事業を委託。ソフトテニス、ハンドボール、バドミントン、ダンスなどの部活動の専属コーチとして、競技経験者や指導経験者を派遣。教育・福祉業界の人材派遣・紹介事業、家庭教師派遣事業、個別指導塾の運営事業を手がける株式会社サクシード。実施場所は東京都立杉並高等学校。実施部活動は、バレーボール部、ソフトテニス部、ハンドボール部、ダンス部、バドミントン部、硬式テニス部、陸上競技部。委託内容は、各競技の部活動の実施、土日祝日の練習試合等の実施、大会での指導の実施。

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